こんにちは、現役カメラマンのsumireです!
いい写真ってなんだろう?
写真の良い・悪いがイマイチよく分からない
カメラをはじめると誰もが思う疑問ではないでしょうか?
そんなお悩みのあなたへ「いい写真」について、以下の点を中心に紹介します。
- いい写真とは何か?
- 写真がうまくなる方法を知りたい
- プロ目線で写真を撮るときに気をつけていることを知りたい
未経験からプロのカメラマンに転職した筆者が、実体験をもとにレビュー。
写真に正解はない!・・なども聞く話ですが、その考えは個人で楽しむにはいいかもしれません。
ですがプロが思ういい写真はあります。
実際にプロが写真を撮る際の練習方法や意識しているポイントなどもお教えしていきますので
うまくなりたい方はぜひ最後まで見ていってくださいね。
本記事のまとめ
- いい写真とは相手の感情が動く写真
- いい写真には統一感が大切
- とにかく撮りたいお手本の写真を観察しマネをする
プロの練習方法で撮ったら早くうまくなれちゃうね!
いい写真とは相手の気持ちが動く写真
美味しそう・キレイ・かわいいetc が伝わる写真
結論からお伝えするといい写真とは、写真を見た人の気持ちが動く写真。
プロのカメラマンは、被写体の良さが写真でしっかり表現され、見た相手に伝わるように撮ります。
食べ物の写真を見て、「美味しそう!食べたい!」や富士山の写真を見て「なんて綺麗なんだ。四季のある日本って素晴らしい」と思えるように、
そして料理の写真を見て実際にお店に入る、富士山に登る、または見に行くなど相手の行動につなげることができる写真をめざします。
したがってプロにとっていい写真とは、写真をみて気持ちが動く写真だといえるでしょう。
写真をみた相手にどう感じてほしいかを考えて撮る
まずは写真を見た人にどう感じてほしいかを明確にすること、それを表現するにはどうしたらいいか?効果を考えながら撮ることが大切です。
カメラは見たままを写すツールだと思っている方が多いかもしれませんが、
カメラは自分の感じたことを表現できるツールであり、見た相手にどう感じてほしいかを表現するツールでもあるからです。
例えば建物を撮るのであれば、
ダイナミック見せたいなら広角レンズで被写体によって下からあおるように撮る、
建物のデザインだけを伝えたいのであれば、
ビルからできるだけ離れ、ズームレンズでアップを撮る、などの方法もあります。
ここで大切なのは撮り手が何を伝えたいか、ということです。
それを表現するには、被写体をよく観察してどこから撮ると綺麗に見えるだろうか?
アングルはどこからがいいだろうか、背景はどれにするか、など全て理由づけて考えることが大切です。
統一感のある写真はいい写真
写真のクオリティに欠かせないのは統一感です。
統一感があると世界観がダイレクトに伝わるため何を見せたいのか・何を感じてほしいのかが伝わりやすく、
統一感がないとクオリティが落ちただの撮っただけの写真になりやすいからです。
この統一感とは、被写体の見せ方だけでなく1枚の写真として全体的にバランスがとれている写真をさします。
例えばこの写真に背景にカラスが飛んでるのが写っていたり、電線が少しでも映り込んでいたり遠くの自動販売機が少しでも見えていたらどうでしょうか?
ロマンチックに見せたいはずが、そこら辺のお花畑で撮った日常的よりの中途半端なボヤけた印象の写真になってしまいます。
統一感は常に意識して撮ること、世界観を損なうものは映さないようにすることが大切です。
統一感をだしいい写真にする方法
撮りたいジャンルの世界観を理解しておく
撮りたい写真に共通している世界観を観察して理解し、それを言語化・表現できるようにしましょう。
それらを理解したら実際に近づけて撮るようにする・合わないものは入らないように撮影することが大切です。
例えばグラビアを例にイメージを言語化してみると、(グラビアも印象づけたい方向性によって撮り方は変わりますが)
・グラマラスな女性・水着or下着orはだける・体のラインがわかるポージング・艶のあるメイク・濡れた髪・潤った髪・雰囲気のある落ち着いた照明・こちらを見つめている表情・海やホテル・・・etc
このようによく見る、ありそうな項目をリストアップし、それに基づき撮影を行うとクオリティが上がります。
いい写真を撮るために具体的に気をつけること
実際に写真を撮るときに気をつけている項目をリストアップしました。
あなたはどれだけ意識して撮っているか確認してみてくださいね
背景(場所)
- イメージにあった背景かどうか考える
- 自然光であれば光の位置、入り方をもとに背景の場所を決める
- 世界観をくずす余計なものは写っていないか確認
- 背景に写る物は整理整頓
服装・ポージング・表情
- ポージング・表情・服装(素材)は撮りたいイメージにあっているか
- ライティング・背景を意識して被写体を配置
- ポージングを指示し微調整
アングル・角度・構図
- 被写体が綺麗に見えるアングル・角度を確認し、さまざまな角度から撮る
- 撮影イメージにあったアングルから撮影できているか
- 正しい構図で撮れているか
- NG 構図になっていないか(首切り・串刺しなど)
光(ライティング)
- イメージにあった光の向きか(順光・逆光・反逆光)
- 不自然な影のつくライティングになっていないか(ストロボの場合)
- 光の硬さ・柔らかさはイメージにあっているか
- 光量は適切か、白飛びしていないか
- 光と影のコントラストはしっかりあるか、のっぺりしていないか
カメラの設定(F値・シャッタースピード・ISO・色温度)
- ノイズが出ていないか
- 背景はボケすぎていないか
- ブレていないか
- ピントはあっているか
- 色温度は適切か(赤くなっていないか、青くなっていないか)
現像
- 色味、明るさなどは適切か
- フィルターは写真の雰囲気にあっているか
- 歪み・傾きがあれば修正
- 被写体はきれいに写っているか(変な表情などは消す)
- 見えてはいけない部分は写っていないか最終確認
意識できている項目はどれくらいありましたか?
一気に気を付けようとすると大変なので、1個ずつ意識して撮影してみてくださいね。
はやくいい写真を撮れるようになるにはマネをする
写真が上手くなりたいのならば、撮りたい写真、好きな写真の手本をマネをすることが一番の近道です。
真似することによって大体の被写体とカメラの距離感もつかめますし、どのアングルから撮ればいいのかもわかるようになるからです。
プロの行う練習方法も全く同じ。こういう写真がほしいと言われたものを即座に表現するためには、カメラと被写体の距離感やアングルをつかんでおかなければ仕事にならないためです。
大体のマネではなく、アングル・構図など可能であればライティングも全て一緒にするのがポイント。
ただしレンズによっても距離感は異なるため、なるべくお手本の写真は手持ちのレンズに近いものにしてくださいね。
最初は自分が思っていた距離感とは全く違うことに驚くはず。ひたすら撮って距離感を覚えましょう。
お手本をよく観察することが大切
お手本とそっくりの写真を撮るにはよく観察することが大切です。
どこから光が入ってきていて、どれくらい背景がボケているか、被写体の占める割合や写真全体の雰囲気など
写っている全ての情報の特徴をおさえたらお手本に近づくことができるからです。
そして結構重要なのが背景の色合いや洋服の素材感・コーディネートなどにも目を向けましょう。
ポートレートだったら事前にモデルさんに撮りたいイメージを共有して、洋服のすり合わせをするのがベストです。
色の割合や被写体の写る割合・光のやわらかさ・素材感などを統一すると、とても近い雰囲気の写真を撮ることができますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はプロ目線でのいい写真の定義・具体的に意識するポイントをお伝えしました。
気をつける点をあげてみると数が多くてこんなに一気に気をつけれられないよ!と思ってる方もいらっしゃるかと思います。
全て気を付けるには撮る数や慣れが必要です。それこそ今では慣れましたが、カメラマンになりたての時はどれかができてもどれか忘れる、その繰り返しでした。
1個づつでもいいので撮る際に気をつけてみるとクオリティは必ず上がりますのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
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